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ダブル

いつの間にか街はクリスマスの飾りだらけになってきたこの頃。
大学生のハルカは相変わらずインターンとバイトに追われていた。
意気揚々と通うインターンと違って、渋々始めたバイト。
それもいつの間にか半年続いていた。
オープニングから始めたバイトだった為みな同じスタート。
しかし最近、新しい人がたくさん入ってきた。

それにしても、バイトというのはいい身分だと、今までは思っていた。

自分の都合で希望シフトを増やしたり減らしたりできるし。
店の売上が良かろうが悪かろうが、働いた時間分の給料は必ずもらえるし。
何かミスをしても、最終的に責任を問われるのはバイトより社員だし。
気に入らなければ辞めて、違うバイトを探せばいいし。
元々すぐ辞めるつもりなのに、面接の時には
「長期で頑張ります」という人さえいる。

そういうところから、バイトは自由でいい身分、そうな風に思っていた。

でも実際には、やっぱり、バイトは『いい身分』なんかじゃない。
シフトはある程度自由がきくが、そのかわり、
そのバイトをどれくらい「使う」か(言葉が悪いのは承知)、
それは雇う側の自由だ。

理由なく突然辞めさせられる事はないが、
店の事情や、人件費の都合で職場環境を変えたり、
新しいバイトを入れ、バイト同士で競争させたり、
バイトにとっては働きにくくなる事を、
会社として経営を続けるための当然の措置として取る事ができる。

環境が変わった時のバイトスタッフの対応は、
①その環境に対応して会社の都合に合うようがんばる、
②バイトを辞めて違うとこを探す、
のどちらかがほとんどだ。
結果、会社には自然に「いいスタッフ」が残り、
会社に都合の悪いスタッフは、勝手に辞めてくれる。

1ヶ月や2週間のシフトを考えると、バイトをするのは、
自由がきいて都合がよく感じる。
でも長い目でみると、バイトというのは『雇う側から見て』、
自由がきいて都合がいい存在だ、
そんな気がする。

今まで、バイト先では、人が足りなくても、無理に入らされる事はなく、
社員の人が足りない分をカバーしていた。
しかし最近、一気に新しいバイトをたくさん入れた。
シフト表を見ると、明らかに人が余っている。
これからは、シフトを削られる人が増える。
その中で、希望どおりシフトに入りたければ、
がんばって、働きぶりを評価してもらわなければいけない。
そうでなければ、シフトは減り、辞めざるをえないだろう。
ごくごく自然に、まるでトコロテンのように締め出していく。
これがバイトな立場か……
と実感したハルカだった。

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2007年11月21日 17:19に投稿されたエントリのページです。

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