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中国の主要上場企業経営幹部の年俸ランキング

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┃ コラム 「中国の主要上場企業経営幹部の年俸ランキング
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┃                                清水    2002/10/5
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2002年6月30日の日経新聞に、興味深い記事がありました。


1.科竜電器(広東)家電製造  750万元(11.250万円)
2.福耀玻璃(福建)ガラス製造 125万元( 1.875万円)
3.用友軟件(北京)ソフト開発 123万元( 1,845万円)
4.青島双星(山東)製靴    100万元( 1,500万円)
5.魯泰紡績(山東)紡績    100万元( 1,500万円)
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10新興鋳管(河北)鉄管     70万元( 1,050万円)
(全上場企業のトップ年収平均)  13万元( 200万円)

以上が、中国上場企業の経営幹部の年俸トップ10です。50万元(750万円)を超えるのはわずか20社で、全上場企業のトップの年収平均は、200万円です。

 200万円は日本では大卒の新入社員以下の年収です。これが(主として製造の)グローバル競争の水準です。日本がどんなチャレンジを受けているか、分かります。

 トップマネジメントクラスでもこの年収です。向うの単純労働者は更に低賃金です。中国のマクドナルドの店員は時間給4元(58円)程度です。日本のマクドナルドの時給は最低でも650円はあります。高いところでは1000円くらいあります。

 では、日本の店員は中国の店員の10?20倍以上の働きをしているのでしょうか。そんなことはありません。残念ながら、これは経営幹部にも言えることですが、生産性の高さと賃金の高さがあまりにも不釣合いなのです。日本が今の賃金を維持するためには、それに見合った働きをする必要があります。


また都市の平均年収、月収は非常に低く、『東方網』12日付報道によると、現在、中国のサラリーマンの平均月収は3000元(約4万2000円)です。

 この調査はオンラインでのアンケート形式で実施され、香港、マカオ、台湾を含めた平均年収は3万4713元(約48万9000円)、大陸地域の平均は3万4607元(約48万7000円)です。

 年収を業種別に見ると、医療機器関連が4万9130元(約69万円)でトップ、次が通信業で4万4405元(約62万円)となった。コンピューター、インターネット関連はここ半年のネットバブルの崩壊で、以前のように突出して首位ではないものの、ボーナスや各種手当てを含むと3万9712元(約56万円)と依然高水準を保っています。


一方、公務員や教育、文化、研究、医療衛生などに従事するサラリーマンの年収は上記業種に比べて低いレベルです。

 低賃金のマネジメントと『超』低賃金ブルーワーカーが両輪となりそれが中国の存在感を強めている結果になっているのでしょう。

 比較すれば団塊の世代の大手企業勤続での平均年収の1000万円は、世界最高。大切なことは世界最高の賃金は最高の生産性でない限り維持できないということです。

 この労働力は、ドンドン日本に参入してきますし、日本の企業もそれを活用しない限り国際的な競争で負けてしまうでしょう。そこで何がおきるかというと、日本の給料のデフレです。中国人と同レベルの仕事しか出来ない限り、自分達の給料もそれくらいに下がってしまうということです。

 今までは製造業など、主に工場労働・ブルカラーの労働者の仕事が中国にアウトソーシングされていました。それ故にホワイトカラーを目指す学生にとってはあまり危機感を感じなかったかもしれません。しかし、中国へのアウトソーシングはホワイトカラーの仕事にも及びつつあります。

 中国のとある企業では、日本の企業の旅費清算、請求書発行、業者への支払いなどの社内業務やコールセンターの仕事の一部をアウトソーシングで受けています。その企業の社員は400人で、全員中国人です。

 もちろん、コールセンターの業務は殆ど日本人からの問い合わせなので、全て日本語で対応しています。私達が企業のコールセンターに電話をかけた先は日本ではなく、中国。もしかしたら知らない間に私たちは中国人と話をしているかもしれません。しかも、電話をかけたお客さんは中国人だとは知りません。また、普通の日本企業の対応よりも優しいと評判だそうです。

 ちなみに、中国で日本語が出来る大卒者の月給は2万円。管理職クラスで3万円です。日本の十分の一です。これは現地の工場労働の3倍以上の値段で、夢の様な高給なのです。

 この様に中国へのアウトソーシングの波は一般事務職などの業務部門にまでにも及んでいます。最早、開発部門・製造部門だけがアウトソーシングされていたのは過去のことなのです。このような例はまだ日本では少ないのですが、欧米では当たり前になっています。

 例えばIBMは従業員の数を50万人から22万人まで削減しました。売上は2?3倍に伸びています。28万人もの従業員を削減した結果、業務に支障をきたしたという話は一切聞きません。単純
な事務・コールセンター業務は全てアイルランドやインド、オランダ、シンガポールなどの賃金の安い国にアウトソーシングしているのです。これはIBMに限ったことではありません。GE、シティバンク、デル、オラクル、ルストハンザ航空などの名だたる大企業にとっては10年以上前からの常識です。

 この世界の常識は日本では殆ど認知されていません。第一は日本語の壁でした。しかし、この日本語の壁もドンドンなくなっています。いまや中国の様々な省では一種の『日本語ブーム』とまでなっています。中学校では第二外国語に日本語を選ぶ生徒も多いそうです。

 また、世界的な競争が激しくなるなか、企業もコスト削減が出来る部分はドンドンしていかなければ競争に負けてしまいます。日本語の壁がなくなりつつあるのであれば、今後、日本企業がコストダウンのために間接業務を中国にアウトソーシングすることは決して珍しいことではなくなるはずです。

 この様な時代の中、同じレベルの仕事をしていて年収が200万なのに、1000万円も出していたらその企業は人件費で競争に負けてしまいます。この労働力が日本に参入してくるのはそう遠く無い未来です。

 いつまでも今の常識は常識であり続けません。終身雇用が崩壊したように、日本の給料の平均が大きく下がってもなんら不思議では無いのです。そして、これは止められない時代の流れでもあると思
います。私達がやっている仕事・やろうとする仕事は言語の壁さえ越えてしまえば、その価値を失ってしまうものなのかどうか。それをしっかりと考える必要があるかもしれません。

 仕事に見合った報酬、それが当然の結果なのです。現に、単純作業な事務作業しかしない欧州のOLの給料は年収150?200万円程度です。ブランド物を買いあさることが出来る日本のOLの年収は300?600万円ほどありますが世界でも極めて稀な例です。

 これからはそういった安い労働力にはまねが出来ない能力を持っている人はドンドン給料が上がり、同レベルの仕事しか出来ない人の給料は下がっていくでしょう。現代と同じ水準の生活、給料を維持したければ、今以上に努力するしか無いのです。

 では、どの様な努力をすればいいのでしょうか。給料が高くなる優秀な人材とそうでは無い人材との違いとは何なのでしょうか。それを少し考えてみます。

 優秀な人材とそうじゃない人材、この定義をしてみると。

 優秀な人材    希少価値のある人々
優秀では無い人材 希少価値の無い人々

 ということです。会社を辞められると困るような人材が優秀な人材で、クビにしてもすぐに補充できるような人材はあまり希少価値はありません。



では、どの様にして優秀な人材になればいいのか。これには2通りの方法があると思います。

 1. 希少価値のある資格をとる
2. 人間力をつける

 1番は非常に分かりやすいです。語学系の英検1級・TOEIC900点・中国語検定HSK、IT系のネットワークスペシャリスト・オラクルプラチナマスター、後は弁護士、公認会計士、などで一流の成績を収めれば高い給料が出ます。

 しかし、これには一つ、落とし穴があります。何故ならば資格やテクニックで生み出した希少価値は、時代の流れによって変化する可能性があるからです。その資格自体の価値が変化するからです。以前は一流大学の大学卒という資格さえあれば将来は安泰でした。しかし、今は違います。それと同じことです。

 10年以上前はPCが触れるということだけで人材の価値が上がりましたし、英語ができる、それだけで就職できました。しかし、パソコンは使えて当たり前ですし、英語ができても、コミュニケーション能力がなければ人材としての価値は余り上がりません。

 今は空前の資格ブームです。専門学校や大学院は大繁盛です。しかし、就職が厳しいから資格を勉強してもその資格自体の価値が下がってしまうということを忘れないでください。安易に資格を求める人はその資格の価値が下がったときにまた同じ苦労をします。そういう意味では問題の先延ばしでしかないのかもしれません。

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2002年10月 5日 21:26に投稿されたエントリのページです。

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