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┃ コラム 「音楽大学を通じて」
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┃ 松島 光彦 2004/1/22
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12月・1月から春先まで、授業がなくなり、クリスマスや年末年始の
パーティー、追い出しコンパに卒業式と、公私ともにいろいろなイベン
トが繰り返される中で、同じように盛り上がる就職活動という波があり
ます。
私の出身校は関東のある音楽単科大学です。
当たり前ですが女子学生のほうが男子学生よりもかなりの数がいます。
(入学当初に340人はいれる学食で「この世に男は僕だけか?」と真剣
に悩んだほど男がいませんでした。最近は管楽器の男子学生の入学も増
えてきてあまり肩身の狭い思いはしないそうです。)
当然ですが、クリスマスやバレンタインのような季節のイベントは非常
に盛り上がります。
普段音楽に青春のすべてをかけてストイックに演奏のクオリティを突き
詰める学生たちにとって、こういったイベントは年に一度か二度の本当
に大きなイベントと映るのかもしれません。
音大生のイベント事情の中で、音大生ならではの側面を持つイベントが
あります。それが“クリスマス”です。このイベントは音大生にとって
「年に一度の稼ぎ時」と言うことができるのです。
なぜ、クリスマスが年に一度の稼ぎ時なのか・・・想像もつくかと思う
のですが、「レストランでの演奏」がそれに当たります。
実はこれが非常にコストパフォーマンスの高いバイトになります。
実働の時間は短いのですが、何せ時給が高い。\2,000や\3,000は当たり
前。しかも普段は演奏しないようなポップスであったり、とんでもなく
古典の曲を「お金を払ってきているお客様の前で演奏する」チャンスま
で与えられるとあって、レストランによってはオーディションまで開か
れるほどの人気職種になります。
しかし良く考えると、時給で\2,000や\3,000が高いといっても、一つの
ステージが20分から40分ほど、休憩時間は演奏に換算されませんから、
実際には大した金額になるのではありません。
では、なぜ彼らは「普段演奏しないような曲を練習してまで」クリスマ
スのステージを目指すのでしょうか?
ここに音楽大学生の就職にいたるニーズが隠されています。
基本的に音楽大学に進学する学生のほとんどが、将来的には音楽で身を
たてていきたい。そうでなくとも音楽に関連した仕事がしたい・・・と、
そう考えています。
そんな彼らでも卒業の時にはほとんどが高校や中学の教師であったり、
音楽の道をあきらめ、サラリーマンやOLになる人がほとんどです(私も
そんな中の1人です。)
音楽スタジオ所属の演奏家になったり、デモテープを元にレコード会社
所属のミュージシャンになったりする学生は非常に少ないのです。当然
そのチャンスも少ないものになります。
そのチャンスをつかむためにはとにかく人前で演奏すること・・・つま
り、日本中のあちらこちらで様々なステージが開かれるクリスマスとい
う時期は、音大生にとって就職におけるセンター試験のような様相を呈
しているのです。
ミュージシャンになるためのオーディションのはしごは当たり前ですし、
オリジナル曲も準備する学生もいます。
つまり、クリスマスステージの“コストパフォーマンス”とは「お客に
音楽関係者がいた場合のパフォーマンス」と言えるのです。(誤解のな
いように言っておきますが、単に「演奏するのが好き」な人も当然いま
す。)
こうして普通にお店で演奏している人達の中から、現在プロの演奏家と
して活躍されている方がたくさんいらっしゃいます。「だからこそ自分
も」と夢を見るのも仕方がないなぁと学生時代を振り返りつつ、私は感
じます。
昨年の春に、美術系の専科に通う学生のカウンセリングをしました。彼
女は「プロになるために就職はしない。死ぬ気で絵を描きます」と話し
てくれました。
彼女は自分の作品を発表するために、年に何度か自分の画集を作った
り、HPにて自分の作品を公開したりしています。
普通に就職して経済的に安心できることも幸せです。しかし、「これこ
そが自分の道」と考え抜いてやりぬくことも一つの道といえるでしょう。
大学生でいられる時間なんて少ないものです。その短い時間で、自分の
将来をいかに見つけるのか・・・そう考えると芸術系の大学生達の方が、
たやすく自分の将来を見つけているように感じます。
(少なくとも私は「やりたいことが見つからないからとりあえずフリー
ターに・・・」とは考えませんでした。音楽をやりぬいたと自負があっ
たからです。思い切って次の事を始めることができています。)
大学生活なんて短いものです。
その短い物を無駄に使わないでください。就職活動はそのときだけの物
ではありません。自分の将来にわたる人生の時間を費やして行うものな
のです。妥協せずに、自分のニーズを追いかけてください。
そして、満足の行く人生をつかんでほしいと思います。仮に満足いかな
くても、その就職はきっとどこかで満足につながっています。
人生に終りはありません。生きている限り「将来」はめぐってくるので
す。
『親切』
中津川 夏輝
最近、インターン生を受け入れてもらっている会社の経営者の方々とお
話をする機会がありました。
いろいろとお話はしましたが、どういう成り行きでその話になったのか
は忘れてしまったのですが、電車でお年寄りに席を譲るか譲らないかの
話になりました。
当然、「譲る」という言葉が返ってくると思いましたし、譲るのが「親
切」であると思っていました。
しかし、「う?ん」というような答えなので、だって譲るのが当然でし
ょ的な発言をしました。
そうすると、Dさんから「それは価値観の押し付けである。」「もしか
したら、譲られることによって気を遣って心地が悪い方だっている。」
と言われました。
そこではっと思ったのが、僕の叔母さんのことでした。
叔母さんは盲目で、1人で歩くときは白杖をつきながら歩きます。そう
するといろいろな方からの「親切」を受けるそうです。
その「親切」の中で印象的であったのが、踏み切りで叔母さんのことを
思って手を引いて歩いてくれてる方がいたそうです。
相手は当然「親切」で手を引いて歩いてくれているのですが、その手の
引き方が強引でずるずると引っ張られる感じで反対に踏み切りの中を引
っ張られながらで生きた心地がしなかったそうです。
が叔母さんは、意図していない「親切」であっても必ず感謝するそうで
す。でないと、そこで何かを言えば次からその人は「親切」を出すこと
をためらってしまうからだそうです。そして、それを見ている人達も
「親切」を出すことをためらってしまい、極端にいうと助けてくれる人
がいなくなるからだそうです。
僕の「親切」は、叔母さんの手を強引に引いた方と同じ、こちらからの
一方的な「親切」であり、「してやる」というような気持ちがあったに
違いありません。ただの自己満足です。
「親切」は、本当に相手を気遣うことであり、考えることであると認識
させられました。
「親切」って簡単なようなで難しいですね。
『インターンシップを通じて』
鈴木 優子
私は現在、ジョイブ株式会社でインターンシップをしています。
現役の大学3年生で、週に4日働いています。
大学3年といえばこの時期、就職活動で大忙しで、将来への不安やら希
望やらで、悶々としながら頑張っていると思います。
私は将来なりたいものがなく、何に向いているのかもわからない状態で、
10月頃に焦って盲目的に多くの企業へエントリーしまくりました。
そんな中、ジョイブに出会いました。
とんとん拍子でインターンシップを始めることになり、大学のゼミやア
ルバイト、 NPO活動など、様々な活動をしていた私は取捨選択を迫られ
ています。
今まで何も考えずに、面白そうなことに飛びついて活動してきましたが、
それがどのような形で自分に反映されるのか考えたことがありませんで
した。将来のビジョンが無いということと、新しいももの好きという性
格が相まって、手当たり次第に動いていた気がします。結局、何が自分
の身についたのかわかりません。
しかし働いてみて、インターンシップで働くということはアルバイトで
出来る仕事の範囲、責任の範囲が大きいので、やりがいや達成感が違い
ます。それによって、より具体的に将来を考えることができるようにな
ってきました。自分はどのような職場でどのように働いて、どんな存在
になっているのか。
私は就職活動の直前になって焦ってインターンシップを始めましたが、
もっと早い段階で、大学の1,2年生の時点でインターンシップを経験
しておけば、直前で焦らなくても、なりたい自分が見つかっていたので
はないかと、少し悔やんでいます。
インターンシップはどのような企業へ行っても勉強になると思うので、
もし今悩んでいる方がいれば、すぐに行動に移したほうがいいと思いま
す。
大学生活は遊べるときではありますが、時間の使い方一つで大きく人生
が変わるところです。
好きなことが出来る時だからこそ、真面目に自分自身に向き合って、無
駄の無い時間を過ごしたほうがいいと思います。