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なぜ起業したのか?

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┃ コラム 「なぜ起業したのか?」
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┃                      代表取締役 藤井 徳樹  2004/3/5
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ジョイブの自社採用活動の中で、面談したほとんどの学生の方に「なぜ起
業したのですか?」という質問を受けます。
今回はその際にお話させてい
ただいている内容についてご紹介させていただきます。実は創業前に「自
分の想い」や「今後取り組みたいこと」について文書にしてまとめたもの
があります。現在では少しずつ成長し、考え方も若干変わってきているの
で現状のコメントも含め述べさせていただきます。

(1)なぜ「起業」なのか

・起業を志したのが大学1回生の時。自分自身も含め、大学生の現在の
あり方に疑問を感じつつも、周りと同じように授業にも出席せずアルバ
イトやサークル活動に明け暮れる。

そうした中で、読書などを通じ自己啓発の重要性を感じ、自分なりに「仕
事」というものを意識し始める。将来に役に立つアルバイトを探し始め、
学生時代には20種以上の「仕事」を経験する。

中でも「営業」の職種で歩合制給与を経験し、この経験が将来の起業を決
定づけるものとなる。今まで労働力として雇用主に「時間」というものを
提供する対価としての給与であったものが、逆に「少ない時間でいかに多
くの売上を上げられるか」という発想に変わり、「時間」というものを味
方にできるようになる。

定額給与がある程度保証されるサラリーマンでは果たして「時間を味方」
にして仕事ができるのか――。この疑問に答えるべく出来事が大学1回生
の秋に起こる。ある会社の屋根瓦を販売する代理店での営業アルバイト時
代のこと。団地の屋根を見ながら古そうな家を飛び込み営業する。通常は
多くて1日50?60件のところ、毎日100件近くをまわることで入社
早々見込み客を発掘するなど担当の次長よりそれなりの評価を得る。

ところがある雨の日、靴もびしょぬれになり気がめいりながら歩いていた
姿を次長に指摘される。

「今日はおまえ、ぜんぜんやる気がなかったな。」と。

この時「はっ。」と気づかされる。「今日ばかりははやく仕事が終わって
ほしいといつのまにか思ってしまっていた。さらにもし自分がこの会社の
社長であれば、屋根瓦を売る仕事なのだから雨の日は絶好のチャンスと思
えるはず。やはりサラリーマンではたとえ歩合給であっても時間を無駄に
する時がどうしてもあるようだ。時間を味方にし、自分の能力を最大限に
発揮させるためには創業社長になるしかない。」と。

―――皆さんも、自分の価値観を転換させるようなことをインターンなど
でぜひ体験してください。

実際はサラリーマンでも社長よりも頑張っている方も多く、起業がすべて
ではないと思います。逆に今世の中が必要としているのは「起業家精神を
持った組織人だと思っています。ただ本当に仕事ができる人は、自分が社
長だろうが部下だろうが関係なく最大限の力で責任感を持って任務を成し
遂げています。

あと、学生の方で「忙しい、忙しい」と連呼される方も多いと思いますが、
ほとんどが結局は時給のアルバイトをぎっしり詰めているだけであったり
します。せっかくの大切な時間を時給目的のアルバイトに費やすことは将
来の損失につながります。もっと将来の自分の生産性を高めるために学生
時代は投資をすべきだと私は思います。

広く世の中を見つめて(忙しいながらも)余裕を持って様々な価値観を受
け入れていただければと思います。

(2)大学、学業のあり方への疑問

・自分なりに大学時代を充実させたつもりでもやはり「学業」の怠りは
否めない。高い授業料を払って卒業資格を授けられただけのもの。多く
の学生が同じことを思いつつも各自なりに割り切った答えを無理矢理創
り出している。果たしてこれでいいのか――。

現在の大学選択においてはやはり偏差値が重要視されている。何の目的意
識も持たず、ただ高校の延長で入学することになる。高校のように「大学
進学」などの目標があればいいが、特に具体的な目標が定まらず、目標探
しに日々明け暮れることとなる。(もっとも世間では将来の目標を考える
ための猶予期間とも捉えられているが…。)

現実には惰性で3年近くを過ごし、就職活動期にようやく「就職」という
目標を手に入れ持ち直す学生、あるいは就職活動に苦戦し他人及び自己嫌
悪に陥る学生、開き直って惰性を続ける学生、などに分けられていく。

「学生の本分は勉強」といわれているが、実際には入学してはじめて何を
勉強するのかを考えることとなる。

このようなことになる背景の一つとして、入試・入学前段階での各々の大
学の学問などについての情報不足が挙げられる。唯一、大学のゼミのクラ
スメイトは言った言葉――「今のゼミに入りたいからこの大学を受験した。
」――こういう人間もいるのだと感動し、いつまでも心に残っている。

この先10年以内には受験者全員が入学できるようになり、大学が潰れて
いく時世。偏差値を重視した「就職に有利だから」などの理由ではなく、
中身の充実した大学が生き残っていくような仕組みはないものか。国公立
は別にしても、1人2?3校しか受けられない制度を作ったらもっと事前
に中身を調べるようになるのか――などと国策を期待せず、私なりにこの
無駄な大学生活というものについて今後も考えていきたい。

この無駄な時間を活かす仕組みをつくるとビジネスになる!

―――ジョイブでは大学を創設することが中期目標の一つです。

(3)「学生」へのこだわり

・大学在学中より「学生」を切り口としたビジネスを考えるようになる。
今回起こすことにした事業も実は5年ほど前からイメージしていたもの。
在学中に事業を起こすための準備をしつつも3年生の時に無理がたたり
半年ほど体調不良となる。

そうこうしているうちに阪神大震災に被災。何となく就職活動を始めるよ
うになる。就職活動ではいろいろな企業を覗き、大いに将来のビジネスの
参考とする。

人を切り口とし、学生の採用などにも関われる人事コンサルティング・人
材ビジネス会社を第1志望とし内定するも、経営全般のコンサルティング
会社からも内定をいただき2カ月間大いに悩む。

「自分の現在(当時)のやりたいことは人材ビジネスだが、本当にやりた
いのか――。」それを見極めるべく、敢えて「経営コンサルティング」に
入社。

4年間人材ビジネスに関する仕事は意識的にもほとんど行わず、その結果
やはり「人材ビジネスをやりたい」ことが分かる。果たしてこのような一
見遠回りといえる発想がいいのかどうかは分からないが実は学生時代にも
同じように「遠回り」を実践する。

大学1年生の頃、「輸入雑貨」に興味を持ち、将来は雑貨店を開きたい
(今も少しはそう思っているが…)と思いつつも雑貨店にはアルバイトと
しては意識的に勤務しなかった。勤務していたとすれば雑貨店にのめり込
んでしまっていたに違いない。

敢えて1つのことにこだわらず、幅広い分野を見つめるよう努めたことに
より、こうして雑貨店よりやりたいものを新たに見つけだすことができた。

このような経験があったため新卒での入社の際にも自分を試してみた。そ
して4年以上も思いは変わらなかったことを改めて実感することとなる。
また、このことで今回の起業が突然のことではないことも理解できよう。
(このように物事において、自分でプラスと思ったことでも本当にプラス
なのかどうかは相対となるものを経験すれば分かるようだ。常に広い視野
で物事を見続けることが重要。)

―――元リクルートの松永氏の「なぜ仕事するの?」という著書にも、
「子育てを終えてもまだ45年ある」とありますが、男性だろうが女性だ
ろうが人生あせることは全くないと思います。仕事をものにせずに3年以
内で退職したり、インターンの期間を全うしない損失は大きなものとなり
ます。

(4)自分の役割

・ある著書より「労働観」を学ぶ。

「人は何のために一生懸命働くのか。――人間は生まれてきたからにはみ
んな役割をもって生まれてくる。働くというのは自分の役割を見つけ全う
すること。人の2倍働くと2分の1の時間で自分の役割にぶつかるかもし
れない。1日でも早く自分の役割を見つけてそれに全力を傾け全うするこ
とが人生の目的であり、人生の素晴らしさでもある。」

私の現段階での役割は「日本の学生を活性化させ、それにより日本を変え
る」ことと認識している。

弊社では本当に必要なこと、世の中のためになることを追求していきたい。

(一部業界や社会の批判めいた文書もあり、そちらは省略しました)

―――まだまだ体験していかないと自分の役割は見えてこないと思ってい
ます。結婚して、子供ができて、ようやくそうした領域の問題点が見えて
きました。例えばもっと年をとらないとシルバーの問題点は本質的に見え
てこないような気がします。

最近になってあらためて「学問のすすめ」を読み直したり、まだまだ勉強
したいことがいっぱいあります。

学生時代こそ勉強できる一番良い環境です。大切に過ごしてください。

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2004年3月 5日 19:31に投稿されたエントリのページです。

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