┃ コラム 「どんな人材になればよいのか(2)」 ?企業の不祥事について思うこと?
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┃ 代表取締役社長 藤井 徳樹 2004/4/1
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本日より晴れて社会人になった皆さま、そして大学生になった
皆さま、おめでとうございます。
これからいろいろなことを経験し、いろいろな方とお会いする
ことかと存じます。
ださい。そして特に真面目に頑張ろうと思っている方、まわり
に流されないでください。「そんな真面目にやってもしょうが
ないよ」というような方々に合わせる必要はありませんよ。
最近、企業の不祥事について多く耳にします。
どれもはた目で見るとひどいものです。ただ、私も同じ企業の
経営者として見ると、「自分が同じ立場だったらどうだろう」
と少し考えてしまいます。
これからお伝えすることはあくまでも「一つの考え方」と認識
していただければ幸いです。当然、悪いことは悪いに違いない
のでその点を考慮した上でのもので、批評しないようお願いし
ますね。
例えば、鳥インフルエンザ事件。
皆さんは、「ひどい話だな?」とお感じになったことと思いま
す。でも「自分があそこの経営者だったらどうだっただろう」
と考えたことはありますか?
なぜはやく通報しなかったのか?
会社の業績が悪くなるからに違いありません。
もちろん、経営者は「どうすべきか悩みに悩んだ」ことと思い
ます。
営業停止ともなればしばらくは売上が上がらず倒産に追い込ま
れるかも知れません。倒産すると最も心配なことは何でしょう
か?
実はほとんどの経営者は自分のことなんて後回しで考えていま
す。一時的に収入がなくなったとしてもそれを乗り越えるだけ
の術や自信を身に付けているからです。最終的には「自殺」し、
保険金で社員の退職金を賄おうと腹をくくっているから怖いも
のはないのです。
それでも一番怖いと思っていることは社員への給与の支払いが
遅れることです。
給与が払えなくなるとどうでしょう。生活ができなくなってし
まいます。そして会社が倒産ともなると新しい就職先も簡単に
は見つかりません。もしかすると一家心中もありえます。
20代の方であれば「再就職すればいいや」で済みますが、
40代?50代ともなれば再就職できるかどうか分かりません。
昨年の牛肉偽装事件なども、「なぜそんなことをするの?」と
思ってしまいますが、当事者は「言うことを聞かないと(成績
をあげないと)クビになるかも知れない→もう職につけない」
という思いできっとやっていたに違いありません。
おそらく密告したり、そうするのが嫌で退職できる人というの
は(やり直しのきく)20代で独身の方が多いことと思います。
(密告が悪いということではありません。)
どんな会社でも(給与を払うため、生きていくために)間違っ
た方向に進む時があるかも知れません。また大企業でもグレー
ゾーンで進めている仕事がたくさんあることも事実です。
その時には、「会社の言いなりになれ」と言っているのではあ
りません。もし会社がそのような方向に進んだとしても、会社
に頼らずに生きていけるだけの力、間違った方向に進んだ会社
を元に戻すだけの力をコツコツ身につけていって欲しいのです。
もし、会社にもたれず本当に自立した人が鳥インフルエンザに
侵された農場の社員にいれば、(同じように病気と知りながら
も我が身の危険と背中合わせにありどうすればよいか分からず
おびえている社員を尻目に)きっとこう言うでしょう。
「はやく保健所に通報してください。ただし、会社の業績は一
時的に悪化します。ただその分、社員一丸になり休日返上で頑
張って働きます。給与が遅れたり一時的に少なくなることも今
のうちに対策を立てます。別の事業で売上を立てていくことも
皆で話し合って決めましょう。一人一人が2人分、3人分頑張
って働けばこの危機は乗り越えられます。」
ほとんどの人が自分のことばかり考えず、会社のため、社会の
ためにこのような意見を自信を持って言うことができる人財に
なれば、もっと世の中がよくなるに違いありません。
社会は本当にこうした人財を求め続けています。
先月の日経新聞「私の履歴書」でのイオン名誉会長岡田氏の文
面の中で、「1%クラブ」というのが紹介されていました。企
業の利益の1%を社会貢献活動に使うというものです。
今はまだまだ好調な企業やその経営者しか、そのような取り組
みができていません。
しかしながら今はもっと、幅広く多くの人たちによってこの社
会を良くしていく気持ちが大切です。会社に頼らず、政府に頼
らず、一人一人が「米百俵」
(詳細はhttp://www.city.nagaoka.niigata.jp/dpage/syomu/kome100/)
の精神で自らが人財となり、また人財を育成すべく社会貢献活
動を行っていくべきだと思います。
先日、サッカーの五輪最終予選があった次の日の新聞に、「今
日は会社に残業しない宣言をして来ました」というコメントが
ありました。そのような方が増えると世の中はますます悪くな
るでしょう。
また、ボランティアのために有給休暇を取得する方もちょっと
ズレていると思います。
そうではなく人々がいつも自分のために頑張っている分にあと
1%だけでも社会のために頑張る心があれば世の中は変わりま
す。自分のために8時間働く人が、あと5分だけ社会のために
働けばよいのです。
4月よりジョイブでは「インターンシップ奨学金」を開設しま
す。弊社ではインターンシップをやりたいけれども(学費を自
分で払う必要があるため)アルバイトをせざるを得ない学生の
方々を多く見てきました。
社内のスタッフそれぞれの、「そうした方々にも何とかインタ
ーンシップを経験して欲しい」という思いから生まれました。
財源は一人一人のジョイブスタッフの給与の一部です。
金額の大きさはまだまだ知れていますが、それよりも一人一人
が社会のためを考え自らの給与から捻出すること、また社内よ
りこうした提案があったことについて、金額の大きさ以上の価
値を感じています。
個人の成長により会社が成長し、社会に貢献できる。社会に必
要とされる会社のあるべき姿をこれからも追い求めていきます。