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┃ コラム 「相手の立場に立って考え、日々改善し、成長していこう」
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┃ ジョイブ株式会社 代表取締役社長 藤井 徳樹 2005/2/3
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この時期、就職活動の相談をよく受けるのですが、とにか
く「OBOGを訪問しろ」と伝えています。
「でも先輩のみなさんは忙しいでしょうし、自分自身も志
望の度合いが分からないので失礼になると思うし・・・。」
と、結局ほとんど訪問せずにひたすら日々のセミナーに参
加して終わるケースがほとんどです。
セミナーに参加して何が分かるの?と思う。実際に働いて
いる方で採用に絡んでいない方の話を聞くことが一番手っ
取り早いし、いろいろアドバイスももらえる。
私も前職でOB訪問に来た後輩の筆記試験を人事に頼んで
通してもらったこともあります。筆記試験より先輩の推薦
のほうが人事としては重要視したい情報なのだから。(当
然ですよね。)
時々、「コネを利用して就職するのは正々堂々としていな
いし、実力で受かりたい」という自己満足型の学生もいま
すが、就職するとライバルは同期ではなく、他社の10年
目のエリートだったりするのでコネを使ってもかなわない
ときが往々にしてあります。
いつまでも同期を意識せず、社会全体を意識して行動して
ほしいと思います。
OB訪問で食事などに行く場合も多いですが、たいていは
ごちそうしてもらえます。ここで、「自分が誘ったのだか
ら」と言って代金を払おうとしないこと。
先輩が支払ってくれそうだったら、それはお任せし、ドア
を出た外で待っていよう。中には会社経費として領収書を
もらう先輩方もいますが、領収書をもらうシーンは見られ
たくない方も多いので配慮が必要です。そばでじっと待っ
ていることのないように。
そして、先輩が出て来られたら、「ごちそうさまでした。
美味しかったです。」と元気に言おう。
こうしたことが社会に出てからも(最初は仕事よりも)非
常に重要なことなのです。
先輩は後輩にごちそうしたりして、少しは先輩面したいも
のなのです。それを「悪いから」と解釈するのは全く相手
の気持ちを理解していないことになります。
ではどう考えたらいいのかというと、その人の立場になっ
て考えればすべて分かることなのです。自分が先輩の立場
になって後輩から就職活動の相談の連絡があったら、「忙
しい」と言って断りますか?
自分も悩んだな?、といって快く対応し、応援したいと思
うに決まっています。また後輩にごちそうしようと思って
いるのに、後輩が「ごちそうなんて結構です」という態度
だったらガッカリしますよね。こちらは気分よくごちそう
したいのに。
「相手の立場になって考える」
学校の先生にはよく言われた言葉ですが、大学生になると
あまり言われなくなる。それよりももっと自己主張の重要
性ばかりを教えられ、基本的なことを忘れてしまっている
方が多いので再度認識してもらいたいですね。
先月、3人目の子供が生まれました。今までと同じく出産
に立ち会うことができました。
実は妊娠中に新聞記事で、出産での母親の死亡率という非
常にいやな記事を見ました。日本では4千数百人に1人、
アフリカの一部地域では16人に1人が亡くなるそうです。
「こんなに死ぬんやな?」と何気なく話すと、
「私もそれなりの覚悟はしているよ」と簡単に返ってきま
した。
私も世直しを命がけでやりたいなんて言っていますが、実
際に死ぬのは怖いし死ぬ可能性のあることをするのはでき
れば避けたいというのが本音のところ。
やはり女性はすごいな、かなわないな、とこの時改めて思
いました。男性の皆さん、女性にはかないませんよ。
出産後、助産婦さんが家内に「とても献身的なご主人ね。
年間で300の出産があるけど、あんな人は10人もいな
いわよ。ほとんどのご主人は立ち会っても役立たずで終わ
ってしまうのに。」
と言っていたらしい。
出産前の数時間というのはおそらく妊娠後の9ヵ月の夫婦
関係を凝縮しているものだと思います。妊娠中にサポート
はまったくせずに出産に際してのみいくらサポートしよう
と思っても女性は受け付けてくれないものだと思います。
この1年間は自分自身も精神的に非常にきつかったと思い
ます。
自分のまわりでも流産の話はたくさん聞くし、最大限のサ
ポートをしようと思いました。
妊婦は重いものを持てないため子供を抱きかかえることは
非常に危険を伴います。2人の子供が元気であればまだ外
出時やお風呂ぐらいの注意で済みますが、病気になったり
すると超ピンチになります。これでは3人も生まない家庭
が多いはずです。
夜も子供を風呂に入れ、家事のフォローをできるだけやる
ため遅くとも20時には家に着くようにしました。飲み会
や夜の打ち合わせ、約束などもほぼ断ってきました。
経営者としては非常につらい状況で、ほぼ2年ぶりに社員
が辞めたりと、みんなの頑張りで業績は順調だった反面、
みんなへの負担も多く過労やコミュニケーション不足が露
呈した1年でした。
ただ、夫婦の絆は今まで以上に強いものとなりました。こ
の先もよい家庭が築いていける手ごたえを感じました。最
近では、世界一よい夫婦になろうと2人で話しています。
ビジネスでトップになることはある意味とても簡単なこと
のように思います。しかしながら、資産額世界一企業のG
Eトップのジャックウェルチも晩年離婚しているし、経営
者の家庭が崩壊しているという話はよく聞きます。
就職活動でも社長さんに、「家庭は円満ですか?」と聞い
てみてほしい。ほとんどの社長が言葉を濁すと思います。
そうした会社はここ20?30年はなんとかなったとして
も数百年は続かないと思います。
知り合いの社長には「基本は家庭ですよ」としつこく言う
ようにしています。
私はビジネスでトップを目指すのはもちろんですが、「夫
婦として」「夫として」「父親として」の裏3冠王も狙っ
ています。とりあえず「夫として」は相対的にはよい位置
にいることが今回で分かりました。
そこでもキーワードは「相手の立場に立って考える」こと。
仕事と家庭の両立をするためには今の時代はやはり結婚前
の最初の数年で力をつけて逃げ切るに限ると思う。力がつ
けばある程度時間がつくれるようになるからですが、ただ
そこにたどり着く数年は異常なハードワークを要します。
「結婚や育児に配慮した制度があるかどうか」を企業選択
の基準として考えている方も多いです。そうした制度があ
るかどうかがはもちろん重要です。しかし極論、制度がど
うこうというよりも、力をつければたとえ1日2?3時間
の勤務でも戦力になる方は多いし、そうした方はおのずと
必要とされるものなのです。
ただ、次世代はそこまで苦労しなくてもみんなが幸せに暮
らせるような社会をつくっていきたい。そのためには今の
矛盾を受け入れ切り拓いていくこと。
世界がまだまだこんなに困っている時代。これだけ裕福な
日本人は今は自分のことだけでなく世界の人たちのことを
考えて生きていかなければならない。
今も自分たちが遊んでいる間に飢餓や病気、災害などで苦
しんで死んでいく人たちがたくさんいます。
そうしたことを考えると、自分の好きなこと、やりたいこ
とだけをやる時代はまだ先のように思います。
就職活動の面接でもほとんどの方が、「自分にとって力が
つくか、メリットがあるか」ばかりを優先されます。マニ
ュアル本でもそのように志望動機を話したほうがよいと指
導しているケースが多いです。
本当はそれよりも、「自分がどこの会社に入社することが
自分の力をより最大限に発揮でき、会社に貢献でき社会に
貢献できるか」という視点で会社を選んでほしいです。
PS:そうそう、最近、よりよい家庭をつくっていくため
にもしっかりと料理を学びたいと思っています。できれば
新宿近辺でよいところをご存知の方がいましたらぜひ教え
てください。→fujii@joyb.co.jp