┃ コラム 「心の隙」
┃………………………………………………………………………………………………
┃ 脇本 陽子2005/5/12 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
JR宝塚線の事故後、隠蔽騒ぎや対応の遅れ等々数々のダークな部分が明
るみに出てきていますが、先日事故後、JR社員がボウリング大会のあと
に宴会のはしごをしていたことが大きく報じられました。
ニュースではその部分だけがクローズアップされ関西ではどのチャンネル
を回しても同じ報道が繰り返されているという大変な状態でした。
本当に人として、大変な過ちを犯してしまわれたと思います。
けれども事の大小はさておき、根本的に同じようなことを日常私もやって
はいないだろうかと、ふと思ってしまいました。
きっとJRの社員の方は悪気はなかったのだと思います。その日はボウリ
ング大会と決まっていたし、その後は宴会というスケジュールが入ってい
て、そのとおりに行動しただけだと思います。
「こんなことをしている場合だろうか?」と瞬間頭によぎってもそこまで
深く考えないように何かにシャットアウトされたのではないでしょうか。
「何か」とは、いったい何なのでしょう。。。
私なりに一生懸命考えてみました。それは、「自分ひとりくらい」とか
「みんなもやっているし」とか「自分の担当じゃないし」というような
「狎れ」の気持ちかもしれません。
「狎れ」は獣偏であることでもわかりますように、動物がじゃれあうよう
なイメージです。そこには礼儀礼節はありません。考えるということもあ
りません。ただただ止め処もなくまわりに流されていくだけです。
恐ろしいなぁと思いました。今何をするべきかは、少し考えれば絶対にわ
かるはずなのです。それを奪ってしまう「狎れ」という心の隙。
他人事ではありません。
たくさんの命がなくなりました。
その方たちの代わりに今を生かせて頂いているのならば今回の事件をあら
ゆる角度で考え、自分事として捉え、そんなことを起こしようのない世界
にしていきたいと思います。