┃ コラム 「自分を売り込む力」
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┃ 難波 絵美 2005/07/22 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
少し前に、「負け犬の遠吠え」という本が話題になりました。
就職活動でもよく「勝ち組」「負け組」と学生は区別されて
いることがあります。更に、実際には社会でも、「勝ち組企業」
「負け組み企業」と言われることもあります。
7月に入り、すっかり就職活動シーズンも終わり、多くの学生が
安堵感いっぱいで羽を伸ばしていることでしょう。或いは、内定を
もらったけれど納得できず悩んでいたり、内定が一つももらえず
焦っている、やる気をなくしている方も多いのかもしれません。
多数の企業から内定をもらう=勝ち組学生
内定をもらえない=負け犬学生
いつから、このような相対的評価ばかりが日本では植えつけられて
きたのでしょうか。
ジョイブではたくさんの学生のカウンセリングを行なっているので
中には面接受けはするが、実際には何もできない学生、面接受けは
しないけれど、実は芯がしっかりしていて、実際に戦力になりうる
学生がいます。面接受けをしない学生の中にもたくさん優秀な学生
にお会いします。
企業側について言うと、外観はすばらしいオフィスだけど
社員が幸せそうに働いていない(外からは決して見えない)、SOHO
だけど社員が野心に満ち溢れている(外から見ると、魅力のかけらも
ない)会社があります。
決して自分以外が、勝ち負けを判断できることはないものなのに。。
内面から感じる充実感、達成感、やりがい、真の楽しさ、そういう
私達が求めているものは、決して他者が判断できないものです。
私は、勝ち組負け組の違いというのは、自分を売り込む力の違いだと
考えています。
分かりやすいのは営業職。
例えば商品を100人に売り込みに行きます。そのうち、95人はまず
現実的には話を聞いていません。そのうち5名のうち4名は既にお願い
しようと決めている(ニーズがある)もので、自分の成果ではない。
会社が築き上げた実績や、ビジネスモデル、サービスのおかげです。
1名は迷っている。話は聞いてもらえますが、いまいち煮え切らない。
そこを説得できるのは営業マンの力次第です。
ここで就職活動にあてはめると、大量採用を試みている会社は、5名のうち
4名にあてはまります。つまり○○○人新卒採用をすることが、会社
としての人事目標です。すでにニーズ(枠)があるから、採用されます。
しかし、本当のビジネスパーソンを目指すなら、5人の注文を取ってくる
営業マンではなく、ニーズのない90人の中からいかに質の高い、数も多い
注文をとってくることができるのか、を目指さなければ実力はつきません。
つまり、実績(成果)を出してくださいね、ということを会社は求めて
います。その為には何をすればよいか-----。
それは、その人が知りたいと思っていること、何かを聞きたいと思って
いることをキャッチする能力を高めることです。その為には、会った瞬間、
少し話をしてからすぐに感じとれなければうまくいきません。
相手の興味のツボを見抜く力=自分を売り込む力を確実に高めます。
95人の商品に興味のない人には、その人それぞれに、その人の興味の
ある情報を提供すれば、スムーズに好意的に仲良くなれます。
すると不思議なことで、「ところで、商品って何やってるの?」と
最後に話が出てきて、説明すると「あ、じゃぁお願いするわ。」みたいに
決まります。
就職活動で内定を多数取れる学生は、この能力が高い(コミュニケーション
能力)もので、上手に自分を売り込むことができます。会社が求めている
答え、考え方、姿勢を瞬時につかみ、社員さんとスムーズな会話ができる
方々です。
今、内定をもらっていない方々でもこの能力を高めることはできます。
それは、自分の知識レベルをUPさせ、どのような人と話をするにしても
会話が成り立つだけの幅広い引き出しを増やしていく努力をしてみてください。
とにかく、知識をつけることが何よりも早道につながります。きちんと
自分の言葉で説明し、あとは一生懸命取り組んでいけば、必ず成果が
でてきます。
分かりやすいのが営業の例ですが、
新人時代に営業を経験することの大切さもお分かり頂けるかな、と思います。
営業はセールスマンではなく、コミュニケーターとしてとらえるほうが
ぴったりだと思います。
会社を選択することは、自己責任です。親でもない、選ぶのは皆さん自身
ですので、より成長できる場を選んでください。今ある能力を活かせなかったと
将来なげいても、全て自己責任です。環境を選ぶ責任が自分にあります。
勝ち負けではなく、自分が一番腹をくくり、真剣に熱中できる仕事先を
選ぶこと=勝ち組につながるものだと思います。