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「自分の社長=お客さん 営業先=友達」友達100人できるかな?

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┃ コラム 「
『自分の社長=お客さん 営業先=友達』 友達100人出来るかな?
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清水 有高     2005/8/25 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

この前、同年代(26~27歳)の経営者2名から同時期に、同じような
相談を受けた。内容は

『みんな(会社で雇っているスタッフ)が何を考えているのかわからない』

との事だ。詳しく聞いてみると、自分は一生懸命接しているつもりなのに
社員からあがってくるのは愚痴や不満ばっかりだそうだ。例えば

・仕事が面白くない
・社長は自分のことをわかってくれていない
・なんでそんな風に辛く言われるのかわからない
・自分のことが嫌いなのではないだろうか

という愚痴や不満だそうだ。しかも、社長である自分の前ではニコニコしてい
るのに、影で愚痴や不満を言っているらしい。自分の前では言わないだけに、
余計にコミュニケーションがうまくいかなくなり、お互い辛くなってしまって
いるようだ。

考えてみたら辛いことだ。若手の起業家なんていうのはたいていが先行投資ば
かりで殆ど給与がもらえなかったりする。特に起業して最初の一年間は殆ど自
分のお金なんて無いケースが多い。そんな火の車の中、頑張って給与を出して
いるのに、あがってくるのは不満ばかり。。。これでは悩んで当然だ。

こういう相談は良くあることなのだが、逆の視点から見ると変な話である。従
業員は自分の給与を出してくれている人に対して不満を持つのだ。

例えば祖父母からお年玉やお小遣いをもらって『おばあちゃんムカつく!』と
か思う子供がいるだろうか?自分の子供にお小遣いをあげて『親父最悪、足く
せーんだよ』だとか『小遣いすくねーよ』とか影でもらしているのを聞いたら
ぶん殴りたくなるだろう。(多分、そんな事いわれる親父さんも職場で同じよ
うなことをしてるのだろうけど、、)

『お小遣いとお給与は違うだろう!』

そう思う人もいるかもしれないが、お金をくれている人に対してブツブツ言っ
ている事実は変わらない。コンビニやファーストフードの店長代理をアルバイ
トで経験をしたことがある人なら同じような気持ちになった人もいるかもしれ
ない。

当たり前のこと過ぎて見落とされがちなのだけども、

『どうして自分のお給与をくれている人の文句をいうのだろうか?』

という疑問を感じた。お金をくれた人に対して

・仕事が面白くない
・社長は自分のことをわかってくれていない
・なんでそんな風に辛く言われるのかわからない
・自分のことが嫌いなのではないだろうか

はそもそも望みすぎではないだろうか?

ほとんどの社長はそれでも心が広いから、例えば『辞めたい』と社員に
言われても『辞めたいんならやめろ、入社時はあれだけ頑張ると言って
いたから採用したのに』と本音では思いつつも、社員の人生を考え
『ここで辞めると辞め癖がついて人生がうまくいかくなるだろうな』
と気遣い、引き止めるようにしていたりする。

営業時代、それも入社したばかりのころに特に私が心がけていた事は

『最強のイエスマンになる!』

という事だった。ビジネスが良くわかっていなかった新卒だということもある
し、社長の言うことをドンドン吸収したいという想いもあったが、それ以上に

『自分の一番大切なお客さんは雇ってもらっている社長だ!』

という意識が少しあったからだ。私は営業で入社したから営業先というのはた
くさんあった。けど、営業先に対して『お客様は神様です!』という対応をし
た事は殆ど無かった。無論、尊敬もするし、相手のことを立てたりもする。し
かし私が営業先でしていたことと言えば

・自分の夢の話をする
・最近しんどかったり楽しかったりする話をする
・営業先のビジネスの話を聞いて楽しむ
・営業先の人の人生の話を聞いて楽しむ
・営業先の人の悩み相談を聞いてみる
・自分の悩みを打ち明けて相談してみる

ばかりだった。良く、私の営業先の人達は私に対して『商品やサービスの話は
全体の10%以下。後は殆ど自分のしたい話や聞きたい話を聞いてくる。』と
いう印象を持っていたらしい。

私の中で営業先は友達感覚だった。人間的に好きになれるか、人間として友人
にしたいと思えるか、そして相手からも好きになってもらったり、友人にした
いなと思ってもらえるか。そういうことを考えていたと思う。そして友達にな
ってしまえば『どうせ買うなら友達から。。。』と考えるのが人情というもの
で商品の話を殆どしなくても受注が取れたりした。

ちなみに、営業マン時代に私が不当な値引きをして受注をした事は殆ど無い。
値段で勝負している時点で相手から友達とは思ってもらっていないし、少しで
もこいつから得してやろうと思われているだけの寂しい関係を自分の人生の時
間に持ち込みたくなかった。(なんちゅうわがままな営業マンだろうかとあき
れるが。。)

ただ、友達感覚を一切排除しようと努力したのはのは自分の雇ってくれている
社長に対してだった。

『お客様は神様です!』

の精神は無かったけど

『社長の言う事が自分より正しい!』
『社長の利益が自分の利益より最優先!』
『社長ばんざーい』

という意識はあった。上司に対してよく持つ不満として

・仕事が面白くない
・社長は自分のことをわかってくれていない
・なんでそんな風に辛く言われるのかわからない
・自分のことが嫌いなのではないだろうか

とかがあるけど、私もこういうことを思った事は充分ある。でも、こうやって
思うようにしていた。

・仕事が面白くない・・・面白くないのは自分のせいだ。
(実際面白くなかった事は殆ど無いけど)

・社長は自分のことをわかってくれていない・・・社長がわかってくれようが
くれまいがどうでもいい事で、自分は自分の仕事を楽しくきちんと成果を上げ
ればいい。そもそも社長にそんなことをいちいち期待しない。

・なんでそんな風に辛く言われるのかわからない・・・自分のミスを指摘して
くれたときは叱っている方がしんどいんだから感謝感謝。言い方がしんどくて
どれだけムカついても笑顔笑顔。(まあ、それでもムカつくのだが。(笑))

・自分のことが嫌いなのではないだろうか・・・別に嫌いでも正統な給与をく
れればいいし、働ける環境を用意してくれているだけでうれしいもんだ。

こうやって思うのは実際忍耐がいる。ひじょーーに、自分の中でムカつく気持
ちとかを抑える必要がある。実際、100%実行出来ないときもあった。でも、

『社員にとって社長がお客さま』

なのだ。自分の給与を出してくれる人の機嫌を損ねたらいかんし、お互いしん
どいだけなのだ。そもそも社長はきちんと正当な給与を出してくれるのが仕事
なのだ。そこにいちいち感情を持ち込んでも仕方ない。

少し極端な話になるけど、これは自分の最大の得意客が一人だけしかいないこ
とになるからとっても楽だ。社長が喜ぶことをひたすらすればいい。どんなこ
とを言えば社長は喜ぶのか?どんなことをすれば社長は楽しいのか、それだけ
考えればうまくいく。別にゴマだけを擂ればいいわけではない。社長にとって
いい顔だけして成果の上がらない社員という存在は『うれしくない』存在だ。
(更に言うと『会社のためにうれしいことだけど、社長にとって嫌なこと』を
する社員は残念ながらその会社からは弾き飛ばされる。)

『自分の社長=お客さん 営業先=友達』

がやっぱりうまくいく。

でも、殆どの人はこれが違う。

『営業先=お客さん』

なのだ。営業先に対してはお客さんだと思っているから殆どの営業マンが『商
品の説明』しかしない。自分の人生のことなんて殆ど話さないし、人として気
に入ってもらおうという態度は殆ど皆無だ。これでは営業先の人も楽しくない
し、その人から商品を買おうというモチベーションも高くならない。商品の事
しかしゃべらないのならカタログ置いて帰ってくれ、という感じだ。その方が
自分の人生の時間が節約できる。私はそんな暇人じゃない。

そして

『自分の社長=友達感覚』

だ。大いに変だ。お給与をもらっていても、

・仕事が面白くない
・社長は自分のことをわかってくれていない
・なんでそんな風に辛く言われるのかわからない
・自分のことが嫌いなのではないだろうか

という不満を持つ。社長はお客さんじゃないから、自分のことをわかってくれ
たりするのが当然だと思ってしまう。お給与を払っている社長も社長でこうい
う不満をもたれるのは自分の人間性が低いからだ。と落ち込んでしまう。

でも、実はそうじゃない。ちゃんと正当な給与を払えている時点で社長の仕事
は充分完了している。それ以降は社員の甘えだから気にしなければいいのに、
ここで悩みだす。そうするとやっぱり社員も社長に相談していいんだと甘えだ
す。だから社長も給与を払っているという事実にもっと誇りを持ってほしい。

みーんな勘違いをしている。お客さんはただ一人。自分の社長だけだ。それ以
外は友達だ。おんなじ人間だ。嫌いなら付き合わなければいいし、好きになっ
てもらうよう努力をして、好きになるよう努力をすればいい。そして友達にな
ってもらえたら自分の手助けをしてもらえればいいし、相手が困ったときは助
けてあげればいい。

『自分の社長=お客さん 営業先=友達』

だと思えばいい。そうしたらすごく楽になる。

営業先が100社ある人はいるけど、自分の社長が100人いる人はいない。

『自分の社長=お客さん 営業先=友達』

の感覚でいると

気を遣わなければならないお客さんが1人になって
お友達はなんと100人!
100人のお友達と楽しくやればいいから1人に対して気を遣うなんてラクチン

けど、この逆の考え方をしていると

『自分の社長=友達感覚 営業先=お客さん』

気を遣わなければならないお客さんが100人!になって
お友達はなんと99人減ってしまってたった1人になる。。。
そうするとこの1人のお友達に悩みやストレスが集中する。
こりゃ自分もお友達も大変だ。

私は少なくともそんな人生は嫌だ。。。あなたもこれからビジネス社会に出よ
うとしているなら自分にとってのお客さんが誰で、自分のとってのお友達が誰
なのかをきちんと考えた方がいい。誰がお客さんなのか、そしてそのお客さん
に何を擂れば喜んでもらえるのか、ものすごく単純だけどこれを間違えなけれ
ばビジネスはきっとうまくいくはずだ。

これからインターンシップを始めたり、新卒として働き出したりしている人達
はこの事を覚えていてほしいです。

 

追伸

世の中の社長ももっと自分が給与を払えているという事実に誇りを持ってほし
い。従業員10人いたり、100人いたり、5人いたりしたら、それはその人
達の生活を支えているのだから自信を持ってほしいものです。起業を目指され
ている方も覚えておいてください。

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2005年8月25日 17:21に投稿されたエントリのページです。

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