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Aくんの夢

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┃ コラム 「
Aくんの夢」
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黒瀬 千尋   2005/9/8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

たまや~!
夏真っ盛りの夜空に気持ちよく打ちあがる特大の花火。
皆さんの住んでいる地域でも、夏の暑さをふっとばしてくれる花火が
この夏、打ちあがっていたのではないでしょうか?

ということで、今回は、花火についてのお話です。
といっても花火を鑑賞する側の話ではなく、
花火を打ち上げる側の話をしたいと思います。
今、「花火を打ち上げる」と書きましたが、
「花火を打ち上げる」とは一体どういうことなのでしょうか?
そのことについて、仮想のお話を交えて少し考えてみましょう。

今、花火に魅せられたA君がいるとします。
彼は、夏に観た花火にものすごく感動し、
大学卒業後は日本一の花火師になろうと決意します。
そして、A君は意気揚々と煙火業者に雇用の申込をしに行きました。
そこでの会話の一部始終です。
「Aと申します。日本一の花火師になりたいので雇ってください。」
「日本一の花火師とはなんだね?」
「日本一の花火を打ち上げることです。」
「どうやって打ち上げたいの?」
「・・・。ぽ~んとき持ちよく。」
「帰ってもう一度よく考えてきなさい。」

皆さんにはなぜA君が採用されなかったか分かりますよね?
そうです、彼には一人前の大きな夢がありながら、夢に具体性がなかったのです。

花火を打ち上げるといっても、さまざまな方法があります。
まずは、煙火業者で社員として花火を製造し打ち上げるというものが
考えられますが、他にも花火大会を企画し打ち上げるというものや、
花火の貿易によって世界中の夜空に花火を打ち上げるという仕事だってあります。
しかし、A君は、せっかく彼の中に生まれた「花火を打ち上げたい」という大切
な財産を磨く作業をしてこなかったために、夢が夢で終わってしまっていたので
す。

今、A君がしなければいけないことは、夢を目標として明確にし、
目標を日々の計画としてさらに明確にし、それを日々実行することです。
それができなければ、夢は寝ている間に見る夢で終わってしまいます。
そんな当たり前のことをA君は忘れていたのです。

夢を明確にするという作業は、将来のキャリアを構築するという作業に
似ていると思います。なぜなら夢を具体的にするということは、夢という
最終地点から逆算していって、一つずつ丁寧にキャリアを構築し、それを
実行していくということに他ならないからです。
もちろん、ゴールだと思っていた地点の先に、さらなるキャリアが続いて
いるかもしれませんし、そもそも、ゴールなんてないのかもしれません。
しかし、今すべきことは、今の自分が思い描く夢へのキャリアを構築し実
現することしかないのです。

ところで、A君の話にはまだ続きがあります。
ポジティブ・シンキングのA君は、その後1週間、悩みに悩んだ末、
花火大会を企画するという花火プロデューサーの道を志すことにしました。
そして謙虚に、かつ死に物狂いで働いた結果、今では名花火プロデューサー
として全国各地の夜空を美しく彩っているということです。
皆さんが今年観た、あるいは観る予定の花火は、A君がプロデュースした花
火、つまりA君の夢なのかもしれませんね。

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2005年9月 8日 17:42に投稿されたエントリのページです。

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