┃ コラム 「すべては一杯のコーヒーから」
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┃ 渡部 恒郎 2006/1/19 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「すべては一杯のコーヒーから」
「あなたの夢と目標はなんですか?」
このありふれたフレーズがタリーズコーヒー・ジャパンの採用で必ず聞く言葉です。
タリーズの松田社長は夢と目標は全く別物と考えているようです。
目標とは、具体的な計画に基づいて、自分の生活の羅針盤として必要なもの。
一方の夢とは、たとえ具現性が乏しいとしても、思い描くだけで心が満たされるもの。
例えば、「事業を起こしたい」「メジャーリーグの選手になりたい」は目標で、
「地球上のすべての人が幸せになれますように」というのはあくまで夢であって、
その人の一生にうちに達成されなくても構わないと述べている。
確かに、夢は一生なくならない方が幸せかもしれない。
そして、「メジャーリーグの選手になりたい」ということを目標とする人と
夢とする人では差がでてきてしまうように思えます。
人間には想像力(夢を膨らませる力)と創造力(目標を達成する力)がもともと
備わっている。それを使わなければ、生きていてもったいない。
そんな夢と目標も持ち、それを叶えていくために以下の3つの松田社長の言葉を
紹介したいと思います。
・情熱を込めて
どんなことをするにも情熱の有無で結果は変わってくる。
人の才能はほとんど変わらない。
また情熱は不思議と「運」をも引き寄せ不可能だと思っていたことを可能にし
てしまう。(人は無意識に情熱の発信者に引き寄せられる。だから運も、自然
と情熱を持った人間のもとに集まってくる)
・使命感を持とう
松田社長は幼い頃からアフリカとアメリカで様々な経験をし「食」を通じて文
化の架け橋になることが「使命」だと思うようになったと言います。
使命とはある日突然、天から雷のように落ちてくるものではない。
今まで生きてきた自分の人生を深く考え抜くことによって使命に気付くのである。
人は生まれた時から天文学的な確率でこの世に生を受けており、一人一人に必
ず「天意」が授けられている。それに気付かずに生きるのは、自分に与えられ
た生の半分も全うしていないのと同じではなかろうか。
・経験を積む、自分を信じる
”やらずに後悔するより、やれるところまでやって失敗を受け入れる方が納得
できるのではないか。一号店をつくるために、生まれて初めて7千万円もの大金を借りた。
松田社長は借用書に印鑑を押す前に、自宅近くのコンビニを回った。
そしてアルバイトの募集状況と時給を調べ、
1日15時間働けば、30年程度で借金の返済ができることを確認した。”
少し松田社長の話が長くなりましたが、日本では景気がよくなって来ています。
株価も上がり、日本企業は一斉に攻めに転じています。
そして2006年という年は、60年ぶりに景気の循環の波である、
4つの景気循環が上向きになるというビジネスシーンにおいて最高の年になります。
<参照>
コンドラチェフの波(技術革新に起因)(約50年の周期)
クズネッツの波(建築物の需要に起因)(約20年の周期)
ジュグラー循環企業の設備投資に起因)(約10年周期)
キチン循環(企業の在庫投資に起因) (約40か月周期)
そんな景気の良い年には、何事にも挑戦する機会に恵まれます。
2006年に挑戦できなければ一生挑戦できない。
それくらいの心意気で望んで欲しいと思います。
22歳で上場しようとしているYAPPAの伊藤社長は、
「挑戦しないことによるリスクを避けた」と言っています。
大学生だから今は準備期間なんて小さなことは思わないで、挑戦して下さい。
今や、東大生が国家公務員の試験を受ける割合は20~30年前に比べの半分になり、
500人以下の企業に勤める割合も95%から90%に減っています。
できそうにないけど、こんな風になりたいというのは誰しもあると思います。
そんな時、「こんなこともできなければ自分の目標は達成できない」
そういう気持ちを持って自分でできると思える
ギリギリラインの目標を立ててみて下さい
『使命感に支えられている情熱』持って『自分を信じて』
目標に進んでいけば成功します。
これも松田社長が述べている言葉ですが、
「一人の人の能力はとても小さい」のです。
そして、「人間の能力はほとんど差が無い」のだから
キーワードは「やるかやらないか」です。
松田社長も、「一杯のコーヒー」に出会ってから
上場企業の社長になったのです。