┃ コラム 「非力を認めるということ」
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┃ 坂口 聖子 2006/5/11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
この春から大阪に転勤になりました。
仕事もしたいけれど親孝行もしたくてずっと千葉の実家から
西新宿のオフィスに通っていたわけですが、
実家から新大阪に通う・・・というのは無理なので引越しをしました。
実家の片付けもできないまま、とりあえず一週間分くらいの荷物を持ってババーーン!
と勢いも相俟って関東圏を飛び出たわけです。
親孝行も何もなく、大阪の雰囲気に慣れようと必死でしたが
このゴールデンウィークに少し、実家に帰りました。
一か月しかたってないのですが少し懐かしい雰囲気。
ごちゃごちゃにしていた部屋も少しだけ、片付いていました。
まぁ、休日の夜くらいしか顔を合わさなかった家族なので、
4週間ぶりでも懐かしすぎるわけでもないのですが。
家族は私の場所をきちんととっていてくれました。
それでも私は悲しくて、帰り際、祖母と母には送ってもらいませんでした。
街中でないたら恥ずかしいじゃないですか、お互い。
でも、泣いた自分を省みながらつくづく思いました。
非力だなぁと。
楽しくただいまと言って、楽しく会話して、
楽しくまたくるねと言えるには非力なんだなぁと思いました。
非力だと思う自分は仕事でもよく顔を出します。
そんなときは焦るばかりで、やはり何をしていいのか分からず、
無闇な行動をしたり、非力なままに立ち往生したりしていたのです。
自分の非力さを認めて、考えることができました。
もっと力を付けたい。
ただがむしゃらに力を使うのも悪い事では無いと思います。
でも、まず自分の弱さを認めないとどうやって強くなればいいのか分かりません。
それでも自分は強いんだ!と言い聞かせることもできますが、
隠されてしまった弱さはどこに行ってしまうのでしょう。
どんな相手と戦うときにもまず、相手と向き合うこと。
非力さと戦うならそれと向き合う。
仕事の失敗も同じ。
失敗をしたくなかったらまずそれと向き合ってみる。
今就職活動で立ち往生している人も中にはいるでしょう。
だったらまず向き合ってみる。
そして負けを認める。
認めてしまえば後は逃げ回ることは無くて改善策を考えることができるんじゃないかと
そう思います。
「負けず嫌いだからできない」
と思っている方もいるかもしれません。
いやいや。私も相当の負けず嫌いです。
でも、負けないことは無理。
一回負けたら次に負けないことが大切だと思うのです。
今回、私は実家に帰っても親孝行ができていないような気がしました。
まさしく非力。
それで泣いて戻ってきたわけですが、私がいない間、ずっと籠もっていた母が
私の部屋の片付けに東奔西走しているそうです。(ありがとう!)
今までできなかった挨拶もするようになったとか。
非力とは主に力が弱いことを指します。
ぜんぜん無いわけでは無いということ。
少しほっとしています。
でも、もっともっと力を付けたい。
それにはやはり、己の非力さを知ること。