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┃ コラム 「責任ある仕事をするために」
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┃ 代表取締役社長 藤井 徳樹(東京) 2006/12/11 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先日、インターンシップ希望の学生の方をある会社に紹介した。
社長面談だったが、応接室に通され、約束の時間を30分過ぎ
てもお越しにならなかったので声をかけにいった。
少ししてお越しになって、
「ごめんなさい、忘れていました。」
と謝られた。
どういうことかというと、我々がお伺いし、受付の方から、
「お越しになりました。」
とその社長に声はかかったと思うが、ちょうど大事な用件で電
話されていたりして、それがひと段落してすっかり来客を忘れ
てしまった、ということだと思う。
正直だな、と感じた。
人はよく、言い訳、言い逃れをしてしまう。
人はよく、言い訳、言い逃れをしてしまう。
「大事な電話が長引いて。」などと言って忘れたことをごまか
す人も多いと思う。
確かに正直に答えることで失礼になることもあるが、ウソは大
体分かってしまう。学生の方が子供のウソがすぐに見破れるよ
うに、そこそこ人生経験を積むと大概のウソは分かってしまう。
それなら正直に答えるほうが、「信用できる方」と、よい印象
に変えられる。
採用活動をしていて、学生の方でメールの返事が遅れる方が時
々いる。
「PCの調子が悪く連絡が遅れました。」
といちいち言い訳を書いてくる。
こういう方はまず信用しない。
何かのせいにする方は結局仕事でも責任感を持ってやってくれ
ない。
これから08新卒活動がはじまる。
ほとんどの方は大企業中心の就活を行う。
一方で、ベンチャー企業や中小企業を受ける方も多い。
「歯車になりたくない」
「責任ある仕事を若くからやりたい」
と非常に意欲を持った方も多い。
「ベンチャー企業」とよく聞くが、どんな会社がベンチャーか
と言うと、イメージとして、
「社長が若くて創業して数年の会社」
と捉えられがち。
本来の意味としては、「市場創出型の企業」を指す。
今までなかったビジネス市場を生み出し、切り開いていく会社。
つまり例えば今、ホームページ作成をする会社を立ち上げても
ベンチャーとは呼ばない。
私が前職のコンサルティング会社にいたときに、上司にこのよ
うなことを言われたのをずっと覚えている。
「コンサルタントの使命は市場を創出すること。新しい事業を
生み出すことに取り組んでいくことが社会にとって必要でいち
ばんの貢献だ、と。」
例えば、トヨタ自動車は伸びているが、一方で海外のGMやフ
ォードは苦戦している。結局のところ、車の市場は限られてい
てどこかの会社が伸びればどこかが縮小する。
世界経済の活性化という視点でいうとそれほど貢献していない、
ということがいえる。(と一概に言ってしまっては叱られるが。)
もちろん、トヨタはハイブリッドカーで新しい市場を創出して
はいる。
携帯電話が普及し、一方でCDなどの売上が減少した。このよ
うに市場を創出しながらも間接的には他の市場に打撃を与える
場合もあるが、これは若年層に限った市場であり、今後、富裕
層やシルバーを対象とした市場を創出した会社は社会貢献度も
大きいだろうと思われる。
こうしたベンチャー企業は経営上は非常にリスクを伴う。成功
するかどうか分からないし、将来の見通しを分析することも既
存にある事業と比べると非常に困難だ。
ベンチャー企業への就職はどうだろう。
「はやく責任のある仕事がしたい」
本気でこう思う方はベンチャーが向いていると思う。1年目か
らそういう仕事ができる可能性が高い。次の発想ができる方、
という条件がつくが。
ここで考えてほしいのが、
「責任のある仕事=やりがいのある仕事」
ではあるけれど、それだけではない、ということ。
「責任のある仕事→責任をとる必要がある」
ということ。
ここが抜けている人がほとんど。
失敗したらどうなるか。
資本力のある会社であれば、
「今後気をつけます」
で済むかも知れないが、降格や減給となったり地方に飛ばされ
ることも多い。
そもそもそれで済むのであれば大したことはなく、本当であれ
ば例えば損失を出してしまったらそれを取り返さないといけな
い。
別の仕事で挽回し成功を収めるか、働いて給料から返すか。
ほとんどの場合は社長を除いて実際はここまで責任は追及され
ないが、本来は「責任ある仕事をする」、ということは「失敗
したら一生をかけて償う」という気持ちを持てる人が実際によ
い仕事をするし、信用され成功を収める。
人のせいにしたり何かのせいにしたり言い訳の多い人、愚痴の
多い人は責任ある仕事はできないし、してはいけない。
何かのせいにしてしまう人は、結局はどうしてかというと、自
分のプライベートを守るがために責任逃れをしてしまう。なぜ
愚痴を言うかというと自分の感情やプライベートが傷つくから。
自分のお金や時間を守るためにウソもついてしまう。
そういう人の人生は運も得られなくなるため、なかなか好転し
ない。逆に腹を据えて取り組める人は何をやっても結果うまく
いっている。
時々、お金を払ってくれない会社がある。業績が悪いから払え
ない、と言ってそのまま倒産や廃業をされる。
もちろん好きでそうなったのではないかも知れないが、こちら
はいい迷惑である。一生かけてでも返そう、という責任感のな
い人は経営者をやってはいけないと思う。それほど責任のある
役割であり、国なども安易に起業をあおってはいけないと思う。
失敗してもやり直せる、再チャレンジ制度は素晴らしいかも知
れないが、まわりで迷惑を被っている会社も多いということは
国は見えていない。
プライベートを捨てる覚悟で責任感を持って人生に挑む(投資
をする)。これが人生を好転させる秘訣であり、逆にプライベ
ートもうまくいくようになる。
誰しもがこうなれるとは思わないが、なれる人はなってほしい。
頑張れる人が頑張り、頑張れない人を支えていってほしい。