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「情けに報われる社会」

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┃ コラム 
「情けに報われる社会」
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┃                                      代表取締役社長 藤井 徳樹  
2008/3/9

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先日、ある銀行のATMでオレオレ詐欺の現場を見た。

携帯電話で指示されながらそれに従う女性。

まわりから見ていても明らかにオレオレ詐欺だと分かるので、
警備員や銀行の職員も近づいていくが、忠告を一向に聞き入れ
ようとしない。

「大丈夫、大丈夫。」と。

おそらく、自分や身内以外の言うことは信用しない、という感
じの方だろう。

これだけいろんな事件が起こったり人に裏切られたりする経験
をすると、どんどんこうなってしまうのだろう。

自分の主観だけになってしまうととても危険な状態。

今回のケースはどう考えても警備員や銀行は味方をしてくれる
はずであるのに、この方は警備員や銀行も信用できなくなって
いる。

詐欺のケースは相手はプロである。

詐欺に遭った方の話を聞くと、「その方は自分の人生で最も素
晴らしい出会いを感じた方」と言うくらい、うまくアプローチ
してくるようだ。

こうしたときに重要な点の一つが、あくまで客観性。

自分の信頼できる人に聞いてみる。


以前、弊社の中途採用で、会社経営を10年されてきた方が面
接に来られた。私としては、「会社経営も経験されているので、
相当戦力としても期待できる。」と思い、知人に相談しました。

すると、「その人はラクしたくなったんだよ。ラクしたい欲求
が強いから仕事しないだろうね。」と。信頼できる人の経験が
裏づけされている言葉には重みがあった。


人を信頼するためにはまず信頼してみること。そしてその結果
どうだったかを検証し、得られたものと得られなかったものを
比較する。それを自分のデータベースにためこんでおく。

よく、採用面接で、「最初の第一印象でほぼ分かる」という面
接官も多いが、それは、今まで多くの人を面接して採用してそ
の結果どうだったか、ということを繰り返すうちに、「こうい
う雰囲気の人はこうなる」ということがルール化されていくか
ら。

最初に信頼する上では、もし裏切られたらどうなるか、という
ことについてのリスクを考えておく。案外リスクは少ないもの。
だまされてもいいや、というぐらいの気持ちでトライすると、
自分のデータベースにデータがどんどんたまっていく。

仮に100万円なくなってしまったら。実際、100万円の金
額は小さな額ではないけれど、生涯賃金が3億円と言われてい
ることを考えるとたいした額ではないということを冷静に分析
しておく。

大きな失敗ができない立場になる前に、どんどん(案外小さな)
リスクを背負い、人を信頼していきましょう。人を見極める力
と自分の大きな器(心)が得られます。騙されたくない、とい
う感情は自分の器を小さくしてしまう。

まずは信頼することがスタート。情報化社会とは情けに報いら
れる社会のこと。

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2008年3月 9日 17:11に投稿されたエントリのページです。

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